こんにちは。最近、足の臭いが気になってきたクルミ(33歳)です。
ここ一~二ヵ月、自営業での生活を断念して転職活動をしていたのですが、なんとかご縁のありそうな企業と出会えました。
私は認定NPO法人を目指す、この『カブキモノ』の理事に就任する予定でもあるのですが、会社からは「兼業になるが、活動内容次第では応援できる」とのことだったので、最近は他のメンバーと活動理念に関する話し合いをしたり、NPO活動の在り方について本格的に考え始めたりしました。
そんな日々の中、いつものようにツイッターをしていたところへタイムリーな話題が飛び込んできました。
それが今回参加した"今一生"(こん いっしょう)さんのオフ会です。
■10・8 助けたいハラスメント(支援ポルノ)を語るオフ会
半年ほど前にも、私は今一生さんのオフ会に参加したことがあります。とても楽しい一時でした。その時の様子は自分のブログでも記事にしているのでぜひ読んでほしいです。
制作日誌 No.11:震災影響と「今一生」さん主催のオフ会 - HyogoKurumi.Scribble
本当に価値のある活動とは
Skypeで話してた友人から、「助けたいハラスメント」という言葉を聞いて納得。「僕が助けてあげる」と弱者に擦り寄り、求めてない支援を始めるNPOのありようを示す言葉。「僕らの助けたいように助けられてください」という余計なお世話は、支援されたい気持ちをいたずらに刺激する支援ポルノ。— 今一生 (@conisshow) 2016年9月23日
私は自身の「空のとびかたプロジェクト」活動でも軸としている「障害者雇用改正法」の点から、この課題と向き合いました。そこからみることで、自分の活動だけではなく、障害者雇用に力を入れていきたいと考えている就職見込みの会社と、好きな事をして食っていける場所を作りたいと考えているカブキモノ、全ての立ち位置から関われる課題となるからです。
私がいま就職のやり取りを進めている企業は、私が初の障害者雇用枠採用となるようで、面接時の様子からもわかったのですが、障害者雇用については何もかもが手探りだということでした。そして会社は今後、障害者雇用に力を入れていきたいと考えているようなので、それを形にしていく上でも、私という存在に大きな期待をかけているようでした。
その話を進めていく上で、私は必ず、多くの障害当事者たちと対話をする必要があると考えており、会議室ではなく外へ出て、当事者たちに会いに行く行動力がなければいけないということをどうやって主張しようか、その方針を考えていました。
当事者不在の中で、「この障害はどうやらこういう事が苦手らしいぞ」「こうすれば働きやすいはずだぞ」などと、自分たちだけで考えるばかりでは空想になってしまいますし、どこかから必ず"キラキラとした思想"を頼ることになってしまいます。
オフ会は自己紹介から始まり、私が質問した「ヒエラルキー」の言葉の解釈から、現代社会構造の話に発展する流れで盛り上がっていきました。その後は"助けたいハラスメント"が連想できる支援活動について、各々が当事者として関係した話を中心に、"疑問のある活動"と"良いと思える活動"を比較するような流れで話が発展していく運びとなりました。
終盤では、今の社会人の「自己決定力」の弱さが一つのキーワードとなりました。
この時代は、なんでも維持してゆく事が良く、規格に合わせる事が優れた生き方とされています。特に社会の規格や構造の維持については、信仰レベルといっても過言ではないでしょう。
しかし「自己決定」が求められる状況というものは、その社会システムの維持に、反してしまう思想に直結する事が多いわけです。その瞬間、"何かを壊してしまう感覚"が同時に走る為、正しいと思うことでも大きく主張するとなると、感覚的な圧力を感じます。
その国民の精神部分が、よくないシステムや活動が維持されてゆく"社会の機能の一つ"になってしまっているわけです。
維持しているものの正体をつかみたい
この世界にある全ての物事は、何かに維持されています。私はこのオフ会に参加するにあたって、「維持しているものの正体の掴み方」について考える性能を、少しでも更新させることを課題の一つとして参加しました。
例えば、1月の売上が100万円で、2月の売上が150万円だったとします。これを「2月は1月より50万円増えた(あるいは"伸びた")」と認識するのは「人の表現」であり、現実のことではありません。売上を月別や週別に集計したり、「増えた・伸びた・減った」などの単語で統一し、それを"いつも用いる、これをやる時の規格"とすることで、考えやすくしているにすぎないのです。
人間関係も同様に、「昔からの友人」や「夫婦」などの関係性についても、「それを維持してきたもの」という観点から考えることができます。
維持について追及するということは、現実情報の再取得をするということです。私たちは現実を表現する手段として言葉を用いますが、ほとんどの言葉には現実の情報が含まれていないのです。
こういった感覚がないと、「会社の売上を支えているもの」つまり「収益を維持しているものは何か」といった観点からも考えることができず、適格な経営判断から離れていってしまいます。
我々が生きている今の日本社会は、戦後からの高度経済成長を終え、ある程度育った状態の社会だと言えます。現在、社会人として活躍しているほとんどの人が、既に使われていた規格に合わせる形で、社会人進出をする事になりました。だから多くの場合、規格を考えるところから始める必要がありませんでした。
でも私はこれからの時代は、その規格部分の再構成から始めなければいけないと思っています。何故なら障害者の多くは、今の社会の規格に合わせることを困難としているからです。
その為にも「規格」の構造を理解する力が必要であり、すなわち「維持しているものの正体」について考える力が、求められるという事です。
二次会、三次会でも盛り上がり!
オフ会の後はお店をかえて今さんおすすめのBARへ。そこでも、各々自分が携わっている活動や、いま関心のある事について、肩の力を抜いて語り合いました。
私も他の参加者の話に加わりながら、アニメや漫画、精神疾患の話をしました。
今一生さんのオフ会には変わった人達が多く集まります。アグレッシヴでありエネルギッシュであり、自分の意思で生きている人たちです。
そういった方たちと言葉を交わせるという点だけでも魅力的な会なのですが、私は日ごろからインプットとアウトプットの処理能力をもっと高めたいと考えていて、その力を鍛えるつもりでも参加しています。
今さんもそうですし他の参加者の方たちもそうなんですが、とにかくみんな、喋るのが早い! 例えるなら「高速回転寿司」(寿司→言葉)です。普通の速度の回転寿司で食べていくのがやっとな私ですが、他の皆さんはものすごく早く回っている寿司(言葉)を次々と手に取って食べていくイメージです。その上、私はすぐにお腹が一杯になってしまうのですが、みなさんは「言葉胃袋」が大きくて、何時間でも延々喋り続ける事ができる人たちばかりなんです。
今回は前回参加した時よりも喋れるようになっていたし、会話についていけるようになったとも思いますが、自分の意見を考えている間に話がどんどん進んでいったということも多く、やっぱり自分はまだまだだなぁと思いました。
それも含め、とてもとても刺激的な一夜でした。
次回のオフ会も楽しみにしています。
投稿者:クルミ
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